アメリカの学校で頻繁に行われる『fundraiser』という活動。
『fundraiser』や『Fundraising』っていう言葉自体、最初分からなかったのですが
アメリカの学校では多いと年に数回、このfundraiserのお便りを子供たちがもらってきます。
日本だと赤い羽根募金のイメージだった私ですが、金額の大きさにビックリ。
ぜんぜんレベルが違いました。笑
アメリカで行われている『fundraiser』について、私が経験したことをシェアしていきます。
Contents
アメリカの学校は寄付の仕方が面白い!
日本とは寄付の仕方も違っていて最初は戸惑う方も多いと思います。
学校によっていろんな寄付の仕方があるとは思いますが、私が経験した『fundraiser』をご紹介します。
日本と同じようにお金を寄付するパターン
これは純粋に小切手や現金でお金を寄付する方法です。
オンラインでも支払い可能なのがアメリカらしいなぁと思います。
それから特徴的なのが名前や住所を書く欄が沢山ある点。

これは要するに親だけが寄付するのではなく、例えばお爺ちゃんお婆ちゃんなどの親戚にも寄付をお願いするのでしょうね。
アメリカでは日本よりも『寄付する』ことが当たり前に行われています。
節税対策にもなるので、いろんな人に声をかけて寄付をつのるのが一般的なのかもしれません。
金額の指定はとくにありませんが、金額に応じてプレゼントがついてきたりします。
例えば…
- $5の寄付で縄跳び
- $25の寄付でバスケットボール
- $150の寄付で$15のギフトカード
- $1,000の寄付でマウンテンバイク
こんな風にいくら寄付するかでプレゼントの内容が変わってきます。
また過去に経験したものだと、寄付した金額に応じて学校でクジが引けるようになっていて、『オモチャが当たる』という物もありました。
中身を見つつ金額を考えますが、うちは子供一人につき$50未満が殆どです。
学校によっては何百ドルも寄付しないといけない学校もあるようで、この辺りは未知の世界…
少ないのかなぁと思いつつ、学校の寄付金集めのボランティアに行ったときは、皆さんわりと学校が掲示している最低ラインの寄付をしている方が多い印象でした。
アメリカの学校は義務教育期間中は授業料がかからないので、その分寄付していると思えば安いのかもしれません。
物を買うことで寄付になるパターン
私は現金を払うよりもこっちの方が好きなのですが、直接お金を寄付するのではなく『物を購入する』ことで、その売り上げが学校に寄付されるというシステム。
学校からカタログが送られてきて、その中から自分の欲しいものを選びます。
例えば今まで買った物だと
- キャンドル
- ハンドソープ
- メッセージカードの詰め合わせ
- お菓子やパン、クッキーなどの食べ物
こういった物が多かったです。
正直、キャンドルは香りの確認ができないのでハズレを引く可能性大…。
とくにホリデーシーズンのキャンドルは大抵シナモンの匂いがキツイので、届いた商品をそのまま幼児教室の先生にプレゼントしてました。笑
あと意外にも食品はたまにアタリがあります。
毎年、楽しみにしている冷凍の菓子パン(自分でオーブンで焼くタイプ)があって、これは本当に美味しくて大好きでした。
他のママさんにも食べてもらったら、「来年は私も頼みたい!」って言ってくれる人がいたほど。
また、チョコレートのバーは1本$1だったので、箱買いして夫のオフィスに差し入れしました。
そして驚くべきことに『Fundraiser』の期間中になると近所の子供達が家を訪れてきます。
このチョコレートを「学校の寄付になるので買ってくれませんか?」と、まさかの訪問販売スタイル。笑
最初の頃はよく分からなくて断っていたのですが、自分の子供が学校に行き出すと「あのチョコレートはこれだったのか!?」とやっと理解できました。
それ以来、うちに来てくれた子には何本か購入させてもらっています。
日本人からすると、なかなか衝撃的。笑
たまに駐在ファミリーのお子さんからも「気に入った物があればどうですか?」と聞かれることがあったので、一緒に注文させてもらうこともありました。
この辺りは子供を持つ親同士、持ちつ持たれつですよね。
学校からの寄付だけでなく、部活が始まったりすると部活での『Fundraiser』もあるようで、なかなか大変そうです。
外食することで寄付になるパターン
これも私は外食する口実ができて好きでした。笑
『Fundraiser』の期間中に指定のレストランで食事をすると、その一部が学校に寄付されるというもの。
まぁ当たり前ですが、学校の人たちとかなりの確率で遭遇します。
そのタイミングでマクドナルドに行くと売り上げの一部が学校に寄付されるのだそうです。
日本語補習校でも指定のスーパーで買い物をすると、買い物した金額の一部が補習校に寄付されるというものがあります。(事前登録が必要)
オークション形式の寄付
個人的に一番驚いたのがこのオークション形式の寄付。
なにがビックリってオークションに出されるものが変わっています。
『物』ではなく『権利』というところがポイントです。
私が知っているものだと
- 学校の外看板に子供への誕生日メッセージを載せれる権利
- 学校の前の道がしばらくの間だけ子供の名前になる権利
- 学校のエントランスに一番近い駐車場に車を止めれる権利
どうです?
かなり変わった権利ですよね。
Twitterでは『校長先生がシェフとなって料理を振舞ってくれる権利』が$3,500で競り落とされたと話題になっていました。
でも、会場にいるだけでとっても盛り上がります。
もしこういった機会があれば積極的に参加してみると楽しいと思います。
寄付できるのはお金だけじゃない
アメリカの『Fundraiser』について、いろんなやり方があることをお伝えしましたが、実はこれ以外にも学校に貢献できる方法があります。
うちの学校の場合は担任の先生からよく「〇〇を授業で使いたいので寄付してくれませんか?」というメッセージが保護者に届きます。
お菓子だったり、ワイプだったり、指定されるものはいろいろありますが、こういった時には私は必ず子供達に持たせるようにしています。
お金を寄付するよりも、直接的に子供達に貢献できているような気がするからです。
先生や子供達の授業が少しでも充実してくれたら嬉しいですよね。
自分のできる範囲でボランティアを引き受けたり、寄付をすることで、親としても子供の教育に真剣に向き合っているということを先生にアピールできると思います。
先生や他の保護者と顔馴染みになることができるので、いい機会ですよ^^
アメリカ生活で寄付することが日常に
アメリカは学校以外でも寄付をお願いされるシーンが度々あります。
たとえばスーパーのレジでもそう。
『〇〇病院にドネーションしませんか?』と聞かれることがあります。
一瞬どうしよう?と戸惑う時期もありましたが、最近では寄付しないときは
と言うようになりました。
(前に並んでたアメリカ人が言ってたことをもろパクリ。笑)
でも、自分の子供がお世話になっている病院だったりするときは1、2ドル程度ですが、寄付するようになりましたね。
また、お金だけではなく不要になったものをGoodwillなどのスリフトショップに寄付することにも慣れました。
要らないもので、まだ使えそうな物は寄付。
裏口のドネーションセンターに持っていくだけなので、とっても簡単です。
自分にできる寄付は何か、どんな寄付ならしたいのか、そんなことをアメリカで生活しながら考えるようになりました。
アメリカの学校の寄付も様々な種類があります。
自分がやってみたいと思ったものから取り組んでみてください。