『駐在妻』という言葉を初めて聞いたのは、夫の海外赴任が決まってからでした。
アメリカ赴任だなんて無縁だと思っていた私には『駐妻』の読み方も怪しいくらい(笑)
そして、みんなが当たり前に使っていたけど、私には初耳だった言葉が沢山ありました。
今日は駐在妻界隈ではよく使われる単語を紹介していきます。
Contents
駐在妻とは
まずは『駐在妻』について。
駐在員の妻のことを『駐在妻』と言い、略して『駐妻』といいます。
Wikipediaで調べてみるとこのように出てきました。
駐在妻
読み方:ちゅうざいづま
別表記:駐妻
駐在員の妻という意味で用いられる通俗的な言い方。もっぱら外国に駐在する会社員の妻を指す場合が多い。夫に帯同される場合、土地を移り一定期間そこで生活することになり、独特の悩みがつきまとう。引用;Wikipedia
独特の悩みがつきまとう…笑
いいポイントついてますね。
本当に駐在妻にはいろんな悩みがつきまといます。
夫の海外赴任についてきたことで環境が目まぐるしく変わり、自分ではどうにもできないことに振り回されます。
一見きらびやかに見られがちですが、特別な環境の中で気苦労も多いです。
その辺はまたおいおい記事にしたいと思います。
駐在妻用語辞典
駐妻が使う言葉で私の知らなかった言葉をご紹介。
帯同
夫の海外赴任についていくこと。
補足:現在は妻のキャリアを考えて、単身赴任する駐在員も多い。
また夫の海外赴任にともない、奥様もビザを取って現地で働く場合もある。
VISA
ビザ。「その国に住んでもいいよ」という証明書。
駐在員の場合は「就労ビザ」、帯同する家族は「帯同ビザ」。
就労ビザがないとその国では働けない。
またビザにはE2ビザやH1ビザなど種類があり、更新が必要。
帰国子女
親の海外赴任などに伴い一度国外転居したのちに、また日本へ帰国した子供を指す。
留学目的で海外に在住した場合は帰国子女とは呼ばない。
帰国して何年経っても、大人になっても帰国子女は帰国子女。
つぶやき:アメリカで出会った奥さんは、わりと自分も帰国子女だったという人が多い。
現地校
文字通り、現地の学校。赴任した先にある学校のこと。
補足:その国の教育過程に則り、その国の言葉で教育を受けます。
日本語補習授業校
日本語を補う学校。補習校や日本人学校とも呼ばれる。
おもに土曜日や平日の午後など特定の日に補習授業として行う。国語と算数がメイン。
規模の大きな学校になると入学式や運動会などもあり、日本の文化も学ぶ。
認定校となり生徒数が一定数に達すると、日本の文部科学省から教員が派遣される。
非営利団体のため、学費・運営費・PTA参加義務が課せられる。
つぶやき:授業数が少ない為、宿題が多く悩まさせる家庭が多い。
全日校
全日制の日本人学校。
国外に住む日本人子女を対象に日本国内と同等の教育を行う機関。
日本の学校と同様に平日に授業がある。文部科学大臣が認定した学校。
日本語で授業を行いながら、外国語教育も受けられる。
平日は全日校、週末は補習校として運営している学校もある。
インターナショナルスクール
主に英語で授業が行われ、外国人児童を対象とする教育施設。
住んでいる国のカリキュラムとは別なので、進学には注意が必要。
例:アメリカンスクールやフレンチスクール。
帰国子女財団
公益財団法人海外子女教育振興財団が正式名称。
海外勤務に伴う子供の教育に関する、あらゆる支援活動をする施設。
日本語の教科書の無償配布や赴任前の英語教室を行なっている。
赴任前の教育セミナーや帰国子女の為の通信教育もある。
ニューレインボー
帰国子女財団が発行している帰国子女の為の通信教育。
豆知識:会社によってはレインボーの受講料を負担してくれるところもあるので確認すべし。
帰国子女受験
帰国子女を受け入れる学校の受験。
帰国子女専用の入試を行い、国内生とは別に選考される。
または国内生と同じ入試だが、受験科目数を減らしたり、帰国子女に加点したりする。
上記の理由からレベルの高い大学では一般受験よりも入りやすいと聞く。
高校受験で帰国子女枠を使う人もいれば、大学受験で帰国子女枠を狙う人もいる。
学校によっては海外在住歴が一年以上や二年以上と決められている。
日本人会・婦人会・奥様会
駐在妻で構成される駐妻の会。
地域によって特色がある。
歓迎会や送別会、その他季節のイベントをみんなで楽しむ。
駐妻ヒエラルキー
駐在妻の中での格付け。
夫の職業や会社での役職、海外赴任経験や住んでいるエリア、語学能力などでマウンティングされること。
妻ではなく、夫の会社の規模や役職で左右されるので妻にはどうにもできない。
補足:実際はこんなのが当たり前の環境ではありません。
日本と同じで良い人、変わっている人、様々です。ただ夫の会社関係の奥様にはもちろん気を使います。
永住組
駐在している家族を『駐在組』というのに対し、国際結婚している家族、またはグリーンカード保持者で日本に帰る予定がない家族を『永住組』という。
補足:なぜか『駐在組』と『永住組』という組み分けができていますが、私はどちらのご家族とも仲良くさせていただいています。永住組のママさんは働いている方が多いです。
現地採用
日本から派遣されている駐在員に対し、海外(現地)で採用されていること。
駐在員のような手当てはなく、現地での処遇や福利厚生は採用された企業の規定による。
ESL
『English as a Second Language』の略語。
英語を母国語としない人が第二言語として英語を学ぶこと。
無料のESLと有料のESLがあり、日本人が多い地域の無料のESLだと駐在妻が集中する。
チューター
ESLの次に駐妻からよく聞くのがtutor(チューター)。
個別指導教師。基本的にマンツーマンで英語のレッスンをしてくれる。
図書館などでボランティアでやっている先生に頼んでいる人もいれば、お金を払って自分でチューターをつける人もいる。
ESLで英語に慣れた人、ESLが合わなかった人がやっているイメージ。
さらに意欲のある人は地域のコミュニティカレッジで英語を勉強している。
EMS
国際スピード郵便のこと。日本から海外に荷物を送るときに利用する郵便サービス。
ホリデー期間でなければかなり早く到着する。追跡サービスあり。
補足:日本から北米で最短2日で届いたことがあった。
一時帰国
海外赴任中に短期で日本へ帰ること。
アメリカでは夏休みが長いため、夏の期間に帰る親子が多い。
一時帰国費用は会社負担だが、回数は一年に一回や二年に一回など、会社によって規定が大きく異なる。
体験入学
一時帰国中に日本の学校へ通うこと。
アメリカの長い夏休み期間に帰省し、近所の小学校などに通わせることができる。
受け入れてくれるかどうかは学校次第なので問い合わせが必要。
スライド
海外赴任中に日本へ本帰国するのではなく、別の国へ異動になること。
アメリカ→アジアなど。他の海外拠点へ移ることを『スライド』という。
例:「〇〇さん、今度はドイツにスライドらしいよ!」
本帰国
海外赴任期間が終了し、日本へ異動になること。
補足:三年、五年の駐在期間が多い。
番外編
駐在妻は使わないが、駐在員である夫からは聞くかもしれない用語(笑)
OKY
『O=おまえ K=ここに来て Y=やってみろ』の頭文字をとったもの。
海外駐在員たちの間で隠語として使われている言葉。スラング。
海外現地の状況を知らずに日本本社から無理難題を課せられる駐在員の心の叫び。
OKO
『O=おまえも K=ここに O=おったやろ 』の頭文字をとったもの。
OKYと同様に海外駐在員たちの間で隠語として使われている言葉。スラング。
現地の状況を知っているはずの元駐在員が、本社に帰った途端に態度が日本寄りになる、また無茶振りをしてきた時の駐在員の心の叫び。
駐妻用語募集中
いかがでしたでしょうか?
もし他にも思い出した言葉があれば随時追加していきたいと思います。
また、「こんな言葉もあるよ〜」と教えていただければ追加していきますので、ぜひ宜しくお願い致します。
それでは今日はこのへんで!